STAFF
#01

大切なのは、一つひとつの
仕事に真摯に向き合うこと。

デザイナー
游佐 清文
KIYOHUMI YUSA
ゲストデザイナー
現場監督
森小 聡美
SATOMI MORIKO
PROFILE

游佐 清文  1977年、武蔵野美術大学卒業。一級建築士事務所を経て1987年に独立。オフィス・複合ビルからレストランや住宅まで、幅広いジャンルのデザインを手掛ける。暮らしのストーリーを大切にし、カフェやホテルなどのエッセンスを感じられる家づくりをめざしている。

森小 聡美  前職時代より現場監督として木造注文住宅の建設に携わる。外部デザイナーや社内の設計士、各専門分野の職人たちとともに、品質が高く安心して暮らせる家づくりを追求している。

それぞれの専門分野と現在の仕事内容

密にコミュニケーションを取ることが、
よりよい家づくりにつながる。

森小:
こんにちは。遊佐さん、今日はよろしくお願いします。
遊佐:
こうして、あらたまって挨拶すると何だか照れるね。ちょこちょこ一緒にお仕事してますもんね。
森小:
スタッフ紹介ということなので、まずは私たちの専門分野と仕事内容についてお話しします。私は現場監督として、家づくりの現場全体を統括する仕事をしています。お客様と直接やりとりする機会は少ないですが、遊佐さんのようなデザイナーさんや設計士さん、また現場で腕をふるう職人さんや営業さんなど、さまざまな立場の人とやりとりしながら、家づくりを進めています。
遊佐:
私は「僕らの家」の外部デザイナーという立場です。仕事内容としては、お客様とお打ち合わせを重ねて図面を作成し、森小さんのような現場で働く人たちにその意図を伝えて、お客様の想いをカタチにするというものです。とはいえ、「デザイナーから現場へ」という一方通行ではなく、現場からフィードバックを受けてデザインを見直すこともあり、相互にコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくことが重要です。
森小:
そうですね。よい家づくりをめざす上で、コミュニケーションはとても重要だと思います。私がいつも心掛けているのは、デザイナーさんや設計士さんのオーダーに対し、初めから「ムリです」とは言わないということ。家づくりでいちばん大切なのは「安心・安全」なものづくりをすることですが、それにがんじがらめになり過ぎてしまうと、新しいものはつくれない。だから、「ムリです」とは言わず、まずは、どうにかしてオーダーに応えられるようチャレンジするようにしています。
遊佐:
そうやって試行錯誤した結果、上手くカタチになったときのやりがいは大きいですよね。ただ、森小さんとぼくとは年齢もだいぶ離れてるし、初めの方はやりにくさを感じた部分もあったんじゃないですか?
森小:
そうですね……。遊佐さんは経験豊富な大先輩ですし、正直ちょっと緊張していました。また、住宅以外も手掛けるデザイナーさんと仕事をするのは初めてだったので、どういうふうに進めていけばいいのかと悩んだことを覚えています。
遊佐:
でも最近は慣れてきたのか、こまかいことでも「ここはどういう意図なんですか?」などと聞いてくれることが多くなってきました。そうやって密に連絡を取り合い、お互いに意見を出し合うことが、よりよい家づくりのプロセスだと思います。

家づくりに携わる上で大切にしていること

ほかでは見ることのできない、
ここにしかない風景を描く家をつくりたい。

森小:
遊佐さんが先ほどおっしゃってくださったように、関係者間の連絡を密に取ることはとても大切だなと思います。たとえば、図面を見るだけでは「どういうことなんだろう?」とデザイナーさんの意図を正確に汲み取れないときもある。そういうときは、些細なことでもきっちりヒアリングをすること。そうすると、一つひとつにちゃんと意味が込められているということが分かってくるんです。
遊佐:
その逆に、「図面ではこうなっているけど、現場ではこっちのほうが収まりがいいから設計変更しよう」というやり取りもありますよね。私のようなデザイナーの立場からは気付けず、現場で考えて判断すべきこともある。この仕事はお客様・デザイナー(設計)・現場の三位一体で進めていくものだから、そういうコミュニケーションは大切にしたいと思っています。
森小:
そういう仕事に対する姿勢も、勉強させてもらっています。遊佐さんとお仕事をさせてもらっていて感じるのは、住宅専門の設計士さんとは「視野」が違うということ。住宅専門の設計士さんのなかにも、いわゆる「攻めたデザイン」をする人はいるのですが、それとは一線を画すものを感じるんです。
遊佐:
ありがとうございます。私がデザインをする上でまず考えるのは、「そこで暮らしていくときのストーリー」。たとえば、お客様から「30帖超の広いリビングが欲しい」と言われても、その帖数に固執するのではなく、いかに「暮らしのなかで広々と感じられるか」を考えるということです。また、ほかで見ることのできない風景を描くことにもこだわっています。
森小:
今おっしゃったのって、敷地中央に中庭を配し、そこをぐるぐると回遊する階段を設計した家のことですよね。あれはとても新鮮でした。私のそれまでの経験では、お客様のオーダーに応えるために「帖数としての広さ」にこだわってしまうところでしたが、遊佐さんはそうではなく「空間としての広さ」を演出したいという考え方でした。
遊佐:
うん、その通り。ぐるぐる回っていく家というのは「塔」をイメージしたんですが、そういう仕掛けがあったら、きっと楽しいライフシーンが生まれるだろうと思ったんです。で、ガラスを多用して視線のさえぎりをなくし、普段の生活動線のなかで広がりを感じられるように仕上げました。
森小:
まさに、ここでしか見ることのできない風景のある家に仕上がりましたね。すみずみまでアイデア・創意工夫が込められていて、率直にすごいなと思わされました。

「僕らの家」という会社

お客様にとってよりよい家をつくりたい、
という想いをみんなで共有している会社です。

森小:
遊佐さんとうちの社長は古くからのお知り合いなんですよね?
遊佐:
そうですね。会社を立ち上げられる前からなので、田中社長とはもう随分長い付き合いです。一緒に仕事をしたいと思うようになったのは、「お客様の想いを何より大切にしたい」という想いにシンパシーを感じたから。その想いは「僕らの家」という社名にも表れされていますよね。お客様が主役となって「自分たちの住みたい、自分たちだけの家を、とことんこだわってつくろう」というメッセージが込められている。売上至上主義を掲げるような住宅会社やハウスメーカーもありますが、それとはまったく違う思想が「僕らの家」には息づいているように思います。
森小:
もちろん売上も大切なことですが、それよりもお客様の想いをいかに具現化するか、というところに重きを置いている会社だなと思います。私が入社したのも、そういう思想や姿勢に魅力を感じたからです。実際、入社してからも社員全員が「よりよい家、より楽しい家をつくりたい」という想いを共有していると感じます。
遊佐:
外部の人間が言うのも変だけど、みんなで想いを共有しているから、社内の雰囲気も和気あいあいとしているよね。
森小:
営業、設計、総務、現場……いろんな立場・職域がありますが、垣根を越えて意見を交わしやすい風土がありますね。そうやってたくさんの声を集めるのもまた、いいものづくりをするために必要なプロセスだと思います。遊佐さんのようなすごいキャリアをお持ちの外部デザイナーさんも、目線をこちら側まで下げてくれて、意見を出しやすくしてくださっています。

これからの展望について

良い意味での緊張感を保ち続け、
一つひとつの家づくりに真摯に向き合い続ける。

遊佐:
展望というほど大げさなものではありませんが、これからも良い意味での緊張感を保ち、いいものづくりを続けていけたらと思います。
森小:
緊張感……。遊佐さんほどのキャリアがあっても、未だに緊張感はあるということですか?
遊佐:
緊張感は、ものづくりをする上でとても大切なものだと思うんです。緊張感がないと、なあなあになって「こういうオーダーにはこう応えておけばいいだろう……」などと安直なこたえを出しかねない。そうではなく、一つひとつの仕事に真摯に向き合い、しっかりと考えてこたえを出すようにしないと。それが私の仕事のスタイルです。
森小:
なるほど。慣れにまかせることなく初心を大切にして、常に考え続けるということですね。
遊佐:
あと、現場監督がもっと増えるといいなと思います。森小さんもがんばっておられますが、互いにサポートし合える人が増えていくと、もっと仕事の幅も広がるんじゃないかな。
森小:
ありがとうございます。まずは現場監督としての実力をもっと高めていきたいと思っています。お客様に実際の完成現場や施工事例を見ていただき、その仕上がりを評価されて契約につながる……というようなケースを増やしていきたいと思っています。
遊佐:
実際にできあがった家を見てもらい、「私もこんな家をつくりたい!」と思っていただけたら最高ですよね。
森小:
あと、お客様はもちろんデザイナーさんや設計士さんに「想像を超えてきたな」と思わせたいというのもあります。こまかい収まり一つで空間の印象は大きく変わってくるので、細部まで妥協せず、こだわって仕上げる。それが現場監督という仕事の腕の見せどころであり、醍醐味だと思っています。
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